リハビリテーション

リハビリテーションについてAbout rehabilitation

概要

品川志匠会病院リハビリテーション科には、理学療法士(8名)、作業療法士(1名)、言語聴覚士(1名)が在籍しており、入院される患者様を対象に365日のリハビリテーションを提供しています。入院中のリハビリテーションでは、痛みの管理だけでなく関節・筋肉の柔軟性向上や不良姿勢および身体機能を改善することにより、日常生活活動(ADL)能力を高め、再発予防に向けた身体機能改善を図ります。

また、脊椎疾患では神経が傷害を受けている部位(原因)と症状のある部位(結果)が異なる事が多くあるため、多角的なリハビリテーションの提供を心がけています。

リハビリの内容

  • 徒手療法やリハビリテーション機器を用いて手術後の痛みを緩和
  • 自立した日常生活の獲得を目的とした動作練習
  • 必要に応じて杖や補装具の選定・調整
  • 再発予防を目的としたセルフエクササイズ指導

リハビリの効果

  • 筋力トレーニングやバランス練習を行うことで姿勢改善の効果
  • 動作練習を通して自身でできることを増やし、介護負担を軽減
  • 姿勢指導・セルフエクササイズによる再発予防

リハビリテーション機器

チルトテーブル

チルトテーブル下肢筋力が低下し立てなくなった
患者の起立練習等に使用

平行棒

平行棒筋力トレーニング、バランス改善、
歩行練習等に使用

階段

階段退院後の生活を想定したリハビリが可能

経皮的電気刺激治療法機

経皮的電気刺激治療法機
(電気治療機)
痛みの緩和や筋力向上等を目的に使用

手術前後のリハビリの流れ

01.手術前日

問診や筋力・感覚検査などの病態評価(どこが・どのように・どの程度障害を受けているのか)を行い、手術前の身体状況を把握します。

02.手術当日

リハビリはありません。

03.手術後1日目

病棟にて手術後の筋力・感覚などを評価し、手術前後の状態と比較することで、神経障害の有無を確認します。さらに、起き上がって立つことができれば、血栓予防のために歩行を開始します。

04.手術後2日目

痛みや体調に合わせて、リハビリ室でリハビリを開始します。

05.手術後3~5日目

術創部の痛みや術創部周囲の筋肉の張りによる痛みが生じている時期のため、痛みの管理を中心としたリハビリテーションを行います。また、身体機能評価に基づくリハビリも徐々に行っていきます。

06.手術後6~7日目

術創部の痛みが軽減するに伴い、退院後の生活を想定したリハビリを重点的に行っていきます。また、術後7日目には画像検査をして、それをもとに医師と面談し、今後の方向性について説明があります。リハビリでもその方針に向けた準備を行っていきます。

当院の基本方針として、『すべてにおいて安全・確実を第一とする』を掲げており、医師の所見に加え、リハビリテーション科スタッフによる術前・術後評価を総合的に判断し、リハビリテーションの内容を決定します。多角的な評価をおこなうことにより入院期間中の患者様の状態変化(痛みや痺れの増悪、筋力低下など)を把握しやすく、迅速に医師や看護師と情報共有することができます。そのため安心した入院生活を送り、隊員に向けた計画を立てられる体制を構築しています。

また、自宅退院が難しい患者様には、必要に応じて主治医・看護師・ソーシャルワーカーと相談し、転院先の手配も検討していきます。