頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症について

定義と原因

首の骨(頚椎)は7個の椎骨が椎間板や靭帯で連結されています。頚椎の加齢性の変化により椎間板の変性や靭帯が厚くなり、脊髄(神経)が圧迫されることで様々な症状が出現します。

症状

手足のしびれや手指の使いにくさ(巧緻運動障害)が出現し、箸が使いにくくなったり、ボタンがかけにくくなります。さらに症状が進行すると歩きにくくなります。(歩行障害)

治療法

頚部の後方に約5cmの皮膚切開を行い、頚椎椎弓の左側を切離して右側に溝を掘って拡大し、間にチタン製のプレート(金属の板)を設置し脊柱管を拡大します。手術は1時間~1時間30分程度で、出血量も少なく輸血が必要となることはほとんどありません。入院は1週間程度で、退院後はカラーは必要なく日常生活も支障ありません。

頚椎症性脊髄症に
用いられる術式