外傷性頚髄損傷について

当法人における外傷性頚髄損傷の考え方について

転倒等での頚部(首)への衝撃・怪我により、急激に手足の動きが悪くなった状態(麻痺等)を外傷性頚髄損傷といいます。外傷性頚髄損傷に関する当法人の考え方について、実際にあったケースを用いてご紹介します。

外傷性頚髄損傷

これは、60代男性の頚部MRI画像です。

       

転倒後、手足が動かなくなり近隣の総合病院に救急搬送され緊急入院となりました。

そこでは緊急手術を行われることなく、リハビリのみを行っていましたが、一ヶ月半経過しても改善が見られず、当院を受診されたケースです。

このようなケースは、決して珍しいものではないのかと考えられます。

画像のような脊髄の高度な圧迫を解除せず、リハビリを行っても、再転倒をおこし徐々に悪化することが予想されます。 当法人では、このようなケースではできるだけ速やかに緊急手術をおこない、脊髄の圧迫の解除を行います。

その後、脊髄再生医療の可能な施設(東京労災病院、帝京大学病院)に紹介し、転院の調整を行う流れとなります。

外傷性頚髄損傷の患者さんが、その後回復するかどうかは時間との勝負でもあり、当法人の考え方が患者さん個人にとって現時点で最善の選択であると考えております。

当院では、患者さんご本人の診察以外にも、ご家族だけでの外来相談も受け付けております。

「患者さんご本人が入院中だけれども、他院の意見を聞きたい」といった患者さんのご家族の方に多くご利用いただいております。

ご予約不要ですので、直接当院に患者さんの画像や診断書をご持参のうえ、受付に家族面談希望の旨をお申し伝えください。